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(朝鮮日報日本語版) 【コラム】「海賊女」との共同政権



　「高大女（高麗大卒の女性）」の別名で知られるキム・ジユン氏が、済州島・江汀村に建設中の韓国海軍の基地を、簡易投稿サイト「ツイッター」上で「海賊基地」と表現したのは今月4日のこと。これがメディアの報道により世間に知れ渡ったのは、2、3日過ぎてからだった。最初は、ちょっとしたいたずらだろうと思っていた。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』で海賊役を演じた俳優ジョニー・デップを思い出させるパロディーだろうと思っていた。しかし掲載された文章を読んでみると、そうではなかった。大真面目な話だった。韓国海軍を、パイレーツ・オブ・カリビアンならぬ「ソマリアの海賊」になぞらえていたのだ。



　この時から、江汀村と海軍基地は人々の視野から消えた。韓国海軍は海賊なのかそうでないのか、こんなくだらない話が人々の心を荒した。28歳の無分別な若い女性の一言が、韓国政治の中心に殴り込みをかけてきたわけだ。



　その後、数日間ほど待ってみた。統合進歩党がどういう反応を示すのか、気になった。キム・ジユン氏は、統合進歩党の一般党員だ。そして、党の青年比例代表候補を目指し、候補者選びに自ら名乗りを上げた。党指導部が謝罪するほどの問題ではないかもしれない。しかし、これほど大きな波風を立ててしまった以上、何らかの立場の表明をすべきだろう。同党は今月9日になってようやく反応を示した。柳時敏（ユ・シミン）共同代表はラジオ番組に出演し「政党活動に携わる人間が使うべき合理的で適切な言葉ではない」としながらも「そういう見方もあり得るということを認めなければならない」と語った。李正姫（イ・ジョンヒ）共同代表も12日、ラジオ番組に出演し「そういう表現、言葉に縛られる必要はないと思う」と語った。



　民主統合党（以下、民主党）は、少し違う反応を示すだろうと思っていた。紛れもない野党第1党で、政権獲得を目指している政党だからだ。総選挙で比較第1党になる可能性のある政党なら、韓国の海を守る海軍とその家族が侮辱され涙を流すという状況から、目を背けてはならないのではないか。しかし民主党からも、全く話を聞くことはできなかった。1日に10本以上量産される論評や声明の中にも、1文字たりとも登場しなかった。12日にようやく、金富謙（キム・ブギョム）最高委員が会議で「良心を守るのは重要な価値だが、相手の名誉を傷つけるのは問題」と語ったのが全てだった。



　仮に、セヌリ党（旧ハンナラ党）の党員がこのようなとんでもない発言をした場合でも、同じ反応だったろうか。もちろんそうではないだろう。ポットを砲弾と見間違えたハンナラ党の代表に対し、また女優のキム・ヨジンをツイッター上で罵倒したハンナラ党政策委諮問委員に対し、民主党はどのような反応を示したのか。そんな過去から、民主党はあえて目を背け、キム・ジユン氏については一切言及を避けた。その理由は、はっきりしている。「同じ側」だからだ。両党（民主党と統合進歩党）は今月9日、総選挙の候補統一化で合意し「共同政策合意文」を発表した。両党の立場の差をぼかして折衷した内容だが、その中には、統合進歩党の「釣り針」が幾つか仕込まれている。その釣り針の中には「韓米自由貿易協定（FTA）破棄」「済州海軍基地反対」などのほか「海賊」も含まれている。



　民主党は、総選挙に続いて大統領選挙でも統合進歩党との選挙連帯、さらには「共同政権構想」で勝負する可能性が極めて高い。外交や安全保障および経済閣僚は民主党が、福祉や労働など社会分野の閣僚は統合進歩党が受け持つという話が、野党側では広まっている。民主党は「海賊女」までも選挙連帯・共同政権の対象にするつもりなのか、はっきりさせなければならない。





(この記事は韓国（朝鮮日報日本語版）から引用させて頂きました)

未来世紀ジパング ～沸騰現場の経済学～

円安・株高に経団連会長「日本経済に明るさ」（12/03/12）

九州新幹線開通 鹿児島の経済効果は４９０億円

政治家８人ヒアリング　福島原発政府事故調



　東京電力福島第１原発事故の原因を調べている政府の事故調査・検証委員会の畑村洋太郎委員長は１２日の記者会見で、海江田万里元経済産業相や福山哲郎前官房副長官ら事故対応に関わった政治家８人にヒアリングしたことを明らかにした。菅直人前首相や枝野幸男前官房長官らについては「調査の進捗（しんちょく）に応じ、必要な関係者のヒアリングを行う」と述べた。





(この記事は政治（産経新聞）から引用させて頂きました)