2025 .07.11
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<ソマリア>外国人誘拐事件が続発 ケニアが進軍で緊張
【ヨハネスブルク高尾具成】東アフリカ・ソマリア周辺で外国人を狙った誘拐事件が続発し、9月以降だけでも英、仏、スペイン、デンマークなど欧州4カ国の旅行者らが相次いで誘拐された。ソマリアの海賊や国際テロ組織アルカイダ系とされるイスラム過激派組織アルシャバブの関与が疑われ、ケニアは「外国人保護」などを名目に先月中旬、ソマリア南部に進軍。反発したアルシャバブがケニア側で無差別テロを起こすなど両国間の緊張が高まっている。
ソマリアは中央政府の崩壊した91年以降、事実上の無政府状態にある。暫定政府が首都モガディシオの一部を統治しているが、中・南部はアルシャバブが実効支配している。
外国人誘拐事件は、特にケニア東部のソマリア国境付近で多発している。9月11日には、東部ラムで英国人夫妻が襲撃され、夫の殺害後、妻はモーターボートで誘拐された。10月1日にもラムのマンダ島沖で仏人女性が誘拐され、死亡した。ボートを使った手口などから、ソマリア沖や紅海、アデン湾で活動するソマリア海賊の犯行も疑われている。
ソマリア沖では現在、海賊対策のため欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)、独自派遣する日本や中国、ロシアなどの艦船20隻以上が展開。日本は09年以降、海上自衛隊の護衛艦などを派遣し、民間船舶を護衛している。6月にはソマリアに隣接するジブチに拠点施設を設置。先月11日には、横須賀基地から新たな部隊が出発した。
だが、ソマリアの海賊は勢力を拡大しており、国際海事局(本部・ロンドン)の調査によると、今年1~9月に世界で起きた海賊行為は過去最悪の352件。うち半数以上の199件がソマリア海賊によるものだった。
一方、隣国ケニアは10月16日、「外国人保護」や「アルシャバブ掃討」を理由にソマリアへと進軍。アルシャバブは誘拐事件への関与を否定し、逆にケニア軍に撤退を要求して、応じなければ攻撃すると通告した。10月24日には、ケニアの首都ナイロビ市内で手投げ弾を使用したテロ事件2件が発生。11人が死傷し、アルシャバブ系の犯行と見られている。
事件後、ケニアでは無差別テロへの不安が高まり、夜間や盛り場への外出を自粛する動きも出ている。ツジュ元外相は「ケニアはソマリアを隣人に持つがゆえに、矢面に立たされている。このままでは周辺国は崩壊する」と進軍を支持した。
しかし、10月30日にソマリア南部ジリブの国内避難民キャンプが空爆され、子供を含む50人以上が死傷。ケニア軍による誤爆の疑いが浮上している。ケニアの政治経済学者、ビロウ・ケロー氏は「ケニア側には、ソマリア南部キスマユ付近の油田探査や開発事業の進むラム島周辺の領海域を支配したい思惑もありそうだ。進軍は口実の疑いがある」と指摘している。
ソマリアは過去60年で最悪と言われる食糧危機に直面し、推定人口(930万人)の約4割にあたる370万人に緊急支援が必要とされている。国連難民高等弁務官事務所は、すでに約90万人がケニアやエチオピアに逃れたと報告。誘拐事件には難民への援助活動をしてきた職員も含まれ、両国の緊張が人道支援への障害となる可能性も懸念されている。
(この記事は海外総合(毎日新聞)から引用させて頂きました)
【ヨハネスブルク高尾具成】東アフリカ・ソマリア周辺で外国人を狙った誘拐事件が続発し、9月以降だけでも英、仏、スペイン、デンマークなど欧州4カ国の旅行者らが相次いで誘拐された。ソマリアの海賊や国際テロ組織アルカイダ系とされるイスラム過激派組織アルシャバブの関与が疑われ、ケニアは「外国人保護」などを名目に先月中旬、ソマリア南部に進軍。反発したアルシャバブがケニア側で無差別テロを起こすなど両国間の緊張が高まっている。
ソマリアは中央政府の崩壊した91年以降、事実上の無政府状態にある。暫定政府が首都モガディシオの一部を統治しているが、中・南部はアルシャバブが実効支配している。
外国人誘拐事件は、特にケニア東部のソマリア国境付近で多発している。9月11日には、東部ラムで英国人夫妻が襲撃され、夫の殺害後、妻はモーターボートで誘拐された。10月1日にもラムのマンダ島沖で仏人女性が誘拐され、死亡した。ボートを使った手口などから、ソマリア沖や紅海、アデン湾で活動するソマリア海賊の犯行も疑われている。
ソマリア沖では現在、海賊対策のため欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)、独自派遣する日本や中国、ロシアなどの艦船20隻以上が展開。日本は09年以降、海上自衛隊の護衛艦などを派遣し、民間船舶を護衛している。6月にはソマリアに隣接するジブチに拠点施設を設置。先月11日には、横須賀基地から新たな部隊が出発した。
だが、ソマリアの海賊は勢力を拡大しており、国際海事局(本部・ロンドン)の調査によると、今年1~9月に世界で起きた海賊行為は過去最悪の352件。うち半数以上の199件がソマリア海賊によるものだった。
一方、隣国ケニアは10月16日、「外国人保護」や「アルシャバブ掃討」を理由にソマリアへと進軍。アルシャバブは誘拐事件への関与を否定し、逆にケニア軍に撤退を要求して、応じなければ攻撃すると通告した。10月24日には、ケニアの首都ナイロビ市内で手投げ弾を使用したテロ事件2件が発生。11人が死傷し、アルシャバブ系の犯行と見られている。
事件後、ケニアでは無差別テロへの不安が高まり、夜間や盛り場への外出を自粛する動きも出ている。ツジュ元外相は「ケニアはソマリアを隣人に持つがゆえに、矢面に立たされている。このままでは周辺国は崩壊する」と進軍を支持した。
しかし、10月30日にソマリア南部ジリブの国内避難民キャンプが空爆され、子供を含む50人以上が死傷。ケニア軍による誤爆の疑いが浮上している。ケニアの政治経済学者、ビロウ・ケロー氏は「ケニア側には、ソマリア南部キスマユ付近の油田探査や開発事業の進むラム島周辺の領海域を支配したい思惑もありそうだ。進軍は口実の疑いがある」と指摘している。
ソマリアは過去60年で最悪と言われる食糧危機に直面し、推定人口(930万人)の約4割にあたる370万人に緊急支援が必要とされている。国連難民高等弁務官事務所は、すでに約90万人がケニアやエチオピアに逃れたと報告。誘拐事件には難民への援助活動をしてきた職員も含まれ、両国の緊張が人道支援への障害となる可能性も懸念されている。
(この記事は海外総合(毎日新聞)から引用させて頂きました)
2011 .11.12
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