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＜芥川賞作家＞田中さんに下関市が特別賞を贈る



　「共喰（ともぐ）い」で第１４６回芥川賞を受賞した山口県下関市在住の作家、田中慎弥さん（３９）に２０日、下関市から市文化振興特別賞が贈られた。芥川賞決定時の記者会見で「もらっといてやる」と述べて一躍時の人になった田中さん。この日は中尾友昭市長を前に「政治家をネタにすると騒がれるので、何かやろうと思いましたが、今日はやめておきます」と笑いを誘った。



　ジャケットとジーンズ姿で市役所に現れた田中さん。中尾市長に「スーツで来るところを、クリーニングが間に合わなくてすみません」と和ませた。



　中尾市長が「下関弁がぶち（とてもの意）出てきますね」と受賞作への感想を述べると、田中さんは「方言は音。関西弁のように周知されているものと違って（使い方が）難しい」と説明。受賞後の状況について「ベースの仕事を継続できており、『忙しい方がいい』と自分に言い聞かせています」と淡々と話した。【尾垣和幸】





(この記事は社会（毎日新聞）から引用させて頂きました)