2025 .07.15
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2011 .09.11
支局の目:がれき撤去を急げ /秋田
遅ればせながら被災地の惨状を目の当たりにし、言葉を失った。青く輝く海と、津波にのみ込まれて消えたまちの不条理なまでのコントラスト。政治は何をやっているんだ。言いしれぬ怒りが込み上げた。
東日本大震災から4カ月余りたった7月下旬、NPOの取材で岩手県を訪れた。井上ひさしのゆかりの地「吉里吉里」のトンネルを行きつ戻りつし、沿岸部の有り様を目に焼き付けた。がれきの山と格闘する人たちが、影絵のアリのように見えて切なかった。
政治家の要諦の第一は、国民のためになりふり構わず働くことではないか。がれき処理を加速する特別措置法が成立したのは8月12日で、大震災発生から5カ月も過ぎていた。
菅直人前首相は退陣表明で「やるべきことはやった。一定の達成感を感じている」と自画自賛したが、冗談じゃない。遅すぎる。東京都の女子中学生(14)が東京電力福島第1原発事故に絡め、小紙「みんなの広場」(同月23日)で「日本は今、復旧・復興を優先すべきだ」と指摘していた。
第3代民主党政権が2日発足し、野田佳彦新首相は「震災からの復旧・復興」と「原発事故の一日も早い収束」を最優先の課題とした。あの日の衝撃から半年。苦しむ人たちのために、ブルドーザーのごとき馬力を見せてほしい。【佐藤正伸】
9月11日朝刊
(この記事は秋田(毎日新聞)から引用させて頂きました)
遅ればせながら被災地の惨状を目の当たりにし、言葉を失った。青く輝く海と、津波にのみ込まれて消えたまちの不条理なまでのコントラスト。政治は何をやっているんだ。言いしれぬ怒りが込み上げた。
東日本大震災から4カ月余りたった7月下旬、NPOの取材で岩手県を訪れた。井上ひさしのゆかりの地「吉里吉里」のトンネルを行きつ戻りつし、沿岸部の有り様を目に焼き付けた。がれきの山と格闘する人たちが、影絵のアリのように見えて切なかった。
政治家の要諦の第一は、国民のためになりふり構わず働くことではないか。がれき処理を加速する特別措置法が成立したのは8月12日で、大震災発生から5カ月も過ぎていた。
菅直人前首相は退陣表明で「やるべきことはやった。一定の達成感を感じている」と自画自賛したが、冗談じゃない。遅すぎる。東京都の女子中学生(14)が東京電力福島第1原発事故に絡め、小紙「みんなの広場」(同月23日)で「日本は今、復旧・復興を優先すべきだ」と指摘していた。
第3代民主党政権が2日発足し、野田佳彦新首相は「震災からの復旧・復興」と「原発事故の一日も早い収束」を最優先の課題とした。あの日の衝撃から半年。苦しむ人たちのために、ブルドーザーのごとき馬力を見せてほしい。【佐藤正伸】
9月11日朝刊
(この記事は秋田(毎日新聞)から引用させて頂きました)
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