2025 .07.12
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2011 .10.19
ムーディーズがスペイン格下げ、EUに債務危機早期解決の圧力強まる
[シドニー 19日 ロイター] 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、スペインのソブリン格付けを「Aa2」から2段階引き下げ、「A1」とした。これを受け、欧州の指導者に債務危機の迅速な解決を求める圧力が一段と強まっており、解決されない場合にはユーロ圏の資金調達コストが対応できない水準に上昇する可能性が生じている。
ムーディーズは17日には、銀行とユーロ圏諸国の救済コストがフランスの財政を過度に圧迫した場合、同国の格付け見通しを今後3カ月以内に「ネガティブ」に修正する可能性があると警告。18日にフランスの借り入れコストは急上昇した。
MFグローバル(ニューヨーク)のアナリスト、ジェシカ・ホバーセン氏は 「ユーロ圏が危機解決策を見いだせない場合、スペイン国債の利回りは上昇し続け、自力での資金調達に支障をきたすことになるだろう」と語った。
危機対応の進展が期待される今週末の欧州連合(EU)首脳会議に注目が集まっている。
ムーディーズによる今回の格下げにより、ここ数週間で主要格付け機関すべてがスペインのソブリン信用格付けを引き下げたことになる。ただし、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングスは、ムーディーズの「A1」より1段階高い「AAマイナス」への引き下げにとどめている。
ムーディーズは格下げの理由について、銀行や企業セクターにおける高水準の債務により、資金調達に関するストレスにさらされやすいため、と説明。
声明で「7月末からスペインの格付けを引き下げ方向で見直してきたが、それ以降にソブリン債務危機の確かな解決策は出てきていない。また、地域の政治的結束と成長見通しが完全に回復するには時間がかかる」と指摘した。
また、新たな格付け見通しも「ネガティブ」としており、ユーロ圏の債務危機が拡大した場合にはさらなる格下げもあり得る、と警告した。
英ガーディアン紙は18日、EU外交筋の話として、フランスとドイツが欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模を、現在の4400億ユーロから2兆ユーロに拡大することで合意したと伝えた。しかし、ユーロ圏関係筋はロイターに対し、そのような合意はないと否定している。
ガーディアン紙の報道を受け、フォレックス・ドットコムのチーフストラテジスト、ブライアン・ドラン氏は「本当だとすれば、それはまさに市場が求めていたニュースで、2兆ユーロは適切な金額のようだ」としながらも、「話は割り引いて考えなくてはならない。何らかの解決策が打ち出されるとの話は数多くあったが、翌朝には失望させられてきた」と語った。
実際、ドイツの政策当局者はこれまで、抜本的な解決策の合意が近いとの期待を弱めることに努めてきた。ドイツのメルケル首相は18日、1回だけの首脳会議で債務危機を解決することはできないと発言している。
バロワン仏経済・財政・産業相は18日、ムーディーズの警告に対し、フランスは赤字削減策を立法化しようとしており、同国のトリプルA格付けは脅かされていないとの見解を示した。
ただ、1.75%としている2012年の国内総生産(GDP)伸び率目標については、高過ぎるため、下方修正が必要になると認めた。
同相はテレビ局フランス2に対し、「われわれは予定より早く赤字削減案を可決する見通しであり、(フランスのトリプルA格付けは)脅かされていない」と発言。「格下げを回避するために全力を尽くす」と語った。
(この記事は経済総合(ロイター)から引用させて頂きました)
[シドニー 19日 ロイター] 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、スペインのソブリン格付けを「Aa2」から2段階引き下げ、「A1」とした。これを受け、欧州の指導者に債務危機の迅速な解決を求める圧力が一段と強まっており、解決されない場合にはユーロ圏の資金調達コストが対応できない水準に上昇する可能性が生じている。
ムーディーズは17日には、銀行とユーロ圏諸国の救済コストがフランスの財政を過度に圧迫した場合、同国の格付け見通しを今後3カ月以内に「ネガティブ」に修正する可能性があると警告。18日にフランスの借り入れコストは急上昇した。
MFグローバル(ニューヨーク)のアナリスト、ジェシカ・ホバーセン氏は 「ユーロ圏が危機解決策を見いだせない場合、スペイン国債の利回りは上昇し続け、自力での資金調達に支障をきたすことになるだろう」と語った。
危機対応の進展が期待される今週末の欧州連合(EU)首脳会議に注目が集まっている。
ムーディーズによる今回の格下げにより、ここ数週間で主要格付け機関すべてがスペインのソブリン信用格付けを引き下げたことになる。ただし、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングスは、ムーディーズの「A1」より1段階高い「AAマイナス」への引き下げにとどめている。
ムーディーズは格下げの理由について、銀行や企業セクターにおける高水準の債務により、資金調達に関するストレスにさらされやすいため、と説明。
声明で「7月末からスペインの格付けを引き下げ方向で見直してきたが、それ以降にソブリン債務危機の確かな解決策は出てきていない。また、地域の政治的結束と成長見通しが完全に回復するには時間がかかる」と指摘した。
また、新たな格付け見通しも「ネガティブ」としており、ユーロ圏の債務危機が拡大した場合にはさらなる格下げもあり得る、と警告した。
英ガーディアン紙は18日、EU外交筋の話として、フランスとドイツが欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模を、現在の4400億ユーロから2兆ユーロに拡大することで合意したと伝えた。しかし、ユーロ圏関係筋はロイターに対し、そのような合意はないと否定している。
ガーディアン紙の報道を受け、フォレックス・ドットコムのチーフストラテジスト、ブライアン・ドラン氏は「本当だとすれば、それはまさに市場が求めていたニュースで、2兆ユーロは適切な金額のようだ」としながらも、「話は割り引いて考えなくてはならない。何らかの解決策が打ち出されるとの話は数多くあったが、翌朝には失望させられてきた」と語った。
実際、ドイツの政策当局者はこれまで、抜本的な解決策の合意が近いとの期待を弱めることに努めてきた。ドイツのメルケル首相は18日、1回だけの首脳会議で債務危機を解決することはできないと発言している。
バロワン仏経済・財政・産業相は18日、ムーディーズの警告に対し、フランスは赤字削減策を立法化しようとしており、同国のトリプルA格付けは脅かされていないとの見解を示した。
ただ、1.75%としている2012年の国内総生産(GDP)伸び率目標については、高過ぎるため、下方修正が必要になると認めた。
同相はテレビ局フランス2に対し、「われわれは予定より早く赤字削減案を可決する見通しであり、(フランスのトリプルA格付けは)脅かされていない」と発言。「格下げを回避するために全力を尽くす」と語った。
(この記事は経済総合(ロイター)から引用させて頂きました)
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