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2024 .04.19
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【LEC】中小企業診断士試験 1次合格ベーシック講座 経済学・経済政策

















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03.16 衆議院経済産業委員会 高市早苗議員(自民)











<サンデー時評>災後一年、日本人の姿いろいろに



 ◇岩見隆夫(いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)



 庭の片隅で、河津桜が咲いた。十年ほど前、伊豆の苗木屋で一本五千円で手に入れたのがようやく育った。まだ小木だが、去年までバラバラだったのが今年はぱっと、である。一年に一回、桜で心なごむ。



 桜といえば、去年、恒例の花見を見送った。3・11の直後だから、当然だった。今年はむしろにぎやかに騒いだほうがいいと思っている。以前に戻ることは何でもやろう、でいいのではないか。頑張ろう、などと力まずに。



 ところで、三月十二日付の新聞各紙の朝刊を見て、あれっ、と意外な感じがした。天皇、皇后両陛下の写真である。



 両陛下は十一日午後、東京都千代田区の国立劇場で催された政府主催の一周年追悼式に出席された。



「被災地の今後の復興の道のりには多くの困難があることと予想されます。国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう期待しています。……」



 などと言葉を述べられたが、この一年、だれよりも心を寄せたのが両陛下であることをみんなが知っている。いちばん知っているのは被災者の方々に違いない。



 天皇陛下は、二月十八日、心臓の冠動脈バイパス手術を受けられ、退院されたのが三月四日だから、一週間後の出席である。手術前から、追悼式典への出席を強く望んでおられたことは何度も報道されていた。



 ご静養中の出席をだれよりも感激し、喜んだのは被災者のみなさんだったと思う。私たちも注目した。だから、新聞記者のニュース感覚としては、翌日の朝刊一面に両陛下の写真が載るものと思い込んでいたのだ。



 ところが、ない。あれっ、意外な、というのはそういうことである。気になって繰ってみると、『朝日新聞』は四面にお言葉全文といっしょに写真は二段、『読売新聞』は八面にやはりお言葉に添えて二段。『毎日新聞』も四面に二段、ほぼ同じ扱いだった。『産経新聞』だけが一面に三段扱いの写真を掲載していたので、実はほっとした。



 気にするようなことではないと言われるかもしれないが、違和感はどうしようもない。なぜこんなニュース感覚のずれが生じるのか。ひと世代十年として、各紙とも私たちより三世代くらい若い人たちが紙面製作の任に当たっている。この世代の感覚は、日ごろ皇室報道に熱を入れている『産経』を例外にすれば、似ているのだろう。



 天皇観をめぐる世代間ギャップで片づけられれば簡単だが、そう単純なことではなさそうだ。女性宮家の創設など皇室が転機に直面し、〈国民の総意〉が問われている時だけに、なおさら放置できない。



 ◇がれき処理は首長が即断し住民説得せよ



 だれでもそうだろうが、私の場合も年を重ねるにつれて天皇観が相当に変化した。政治思想史の権威だった丸山眞男東大名誉教授が、生前、



「私の天皇に対する考え方は三度変わりましたからねえ」



 とさらりと言っていたのを思い出す。それだけに、〈総意〉をまとめるのはむずかしい。ある席でこの写真問題を話題にしたところ、天皇に対する同情の声が多かった。



「まだ胸に水が残っているということだが、よく出席されましたなあ」



 とか、医師もいて、



「病みあがりの身で、立ったまま五分近くもお言葉を読むのは、実は大変苦痛を伴うことなんです。私は心臓医だからよくわかる」



 といった話だった。



 東日本大震災一年からそれてしまったが、災後の日本を考える場合、皇室の位置づけも大事なことの一つではないか。



 さて、話は変わるが、仙台市在住の人気作家、伊集院静さんが、



「ボランティアに来てくれたみなさん、本当にありがとう。でももう一回、がれき処理を手伝ってくれませんか。目の前にがれきが山と積んであったら、物理的にも精神的にも復興はできない。



 がれきを受け入れてくれたのは北海道、東北四県、東京、埼玉、神奈川、静岡、京都、高知の一部自治体だけ。それ以外の全国市町村は拒否した。首長は『住民を守る義務がある』と言うが、それは勝手な理屈。きみたちはどこの国に生きているんだ。県市町村全部が合わさって日本という国家じゃないのか。それでも日本人か。恥を知れ」



 といらだっている、という報道があった。まったく同感だ。受け入れを即断できない首長は首長の資格がない。即断してから住民を説得すればいいのだ。住民の意向を先に考えようとするのは、自分の選挙のことを優先させて、住民の顔色をうかがっているとしか思えない。



 がれきの広域処理は国をあげての緊急テーマである。ところが、二二〇〇万トンのうち最終処理されたのは一年かけて約六%だという。ほぼ手つかずのままだ。野田佳彦首相以下が緊急のことに緊急に対応していない。



 参院の予算委員会で、自民党の川口順子元外相が、



「政府は二年間で処理を完了すると言っているが、こんな調子ではできるはずがないじゃないか」



 と激しく迫っていたが、野田さんたちの反応は鈍かった。どうせ二年後にいまの政権はないのだから、と意地悪く応酬を聞いた人もいたに違いない。



 大震災は日本人の姿をいろいろと浮き上がらせてくれる。口達者の橋下徹大阪市長は、がれき処理の渋滞について、



〈すべては憲法九条が原因だと思っている〉



 とツイッターに書き込んだそうだ。そのココロは、と問わなければ関連性がわからない。要するに平穏な生活を維持するには国民の不断の努力が必要で、相当の汗をかかなければならないが、九条はそれを忘れさせる、と橋下さんは言いたいらしい。



 戦力不保持をうたい、米国の〈核の傘〉に依存する他力本願の利己的国民性が、がれき処理にも及んでいる、と。確かに。



<今週のひと言>



 消費増税の賛成41%、反対46%でほぼ並ぶ。



 『朝日』世論調査。さあ、どうする。





(この記事は政治(サンデー毎日)から引用させて頂きました)









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