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2025 .07.05
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第4回 JointLecture 「経済学と経済学のあいだ」pt0

















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<サンデー時評>「徴兵制」を俎上に載せてみよう



 ◇岩見隆夫(いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)



 世の中が乱れてくると、小会合がはやるといわれる。不安がつのるなかで、みんな何か言いたいが、言う場所がない。だから、少人数の会合でも参加し、議論に熱をこめるのだ。戦前もそうだったという。小会合がにぎわうのは社会の危険信号かもしれない。



 先週、私も小さい集まりに出席した。中心に座るのは経済界の一匹オオカミ七十六歳、この日は参加者が少なく、あとはマスコミ出身の大学教授六十五歳、民放テレビの重役五十九歳、元女性テレビキャスター五十九歳、そして私七十六歳の五人だった。



 議論はかなりヒートアップした。最初、TBSテレビで放映中の山崎豊子原作『運命の人』に話題が集中したが、その延長線で沖縄の基地騒動、防衛相問題、さらに日本の安全保障全般に議論が及んだ。私は、



「大学の秋入学が検討されている。いい機会だから、そろそろ〈徴兵制〉を本気で考える時ではないか」



 と問題提起した。大学教授が意外なことを、という表情で、噛みついてきた。



「えーっ、どういうことですか。あなたはリベラル派じゃないのですか。徴兵制なんてとんでもない。そんなことを言いだしたら、結局、核武装も認めなくちゃならなくなる。めちゃくちゃだ」



 私は反論した。



「核武装なんて話とはまったく次元の違うことだ。ぼくは駆け出しの政治記者のころ、当時の首相の佐藤栄作さんが、演説のたびに『自らの国を守る気概を……』と繰り返していた。佐藤さんはそれを沖縄の返還と結びつけたかったのかもしれないが、ぼくにはよく意味がわからなかった。



 終戦から二十年あまりのころだから、敗戦後遺症もあって、あのころは『国を守る気概』の意味がピンときていない。しかし、もう六十年をとっくに過ぎている。このまま呑気に過ごしていいのかな」



 教授が言った。



「いまのままがいちばんいいのじゃないか。何かあれば大国アメリカの抑止力に頼る。そのかわり日本は基地を提供し、〈思いやり予算〉など経済的な負担もする。それで平和が保たれているのだから、これが平和憲法にのっとった戦後日本のやり方じゃないか」



「本気でそんなことを言ってるのか。これから五十年、百年、日本はアメリカにおんぶにだっこのような形で、平和を守っていけるのか。万一の時、アメリカの青年が日本のために血を流してくれるとは思えないし、流してくれ、というほうがどうかしている」



 と私は再反論した。熱を帯びてくる。一匹オオカミは、



「おれは徴兵制に賛成だね」



 と言い、テレビ重役も、



「ぼくも賛成だ」



 と同調した。しかし、元女性キャスターは、反対した。



「わたしは教授の意見が正しいと思う。そりゃあ、日本を取り巻く状況は心配ですよ。中国、北朝鮮の脅威だけでなく、いつ日本が孤立するかわからない。しかし、だからといって急に徴兵制はないでしょ。また、周辺国から日本軍国主義論がぶり返して、かえって孤立する。あくまでも外交努力でしのいでいくというのが、敗戦の教訓じゃないですか」



「そういう議論をずーっとやってきたんだよ。そして現に平和が続いてきたから、それに安住してしまった。だが、それでわれわれは平和を『守った』と言えるのか。結果的に平和だったにすぎないのじゃないか。このままで子や孫の平和な暮らしを保障できるのか」



 と一匹オオカミは言う。教授が主張した。



「アメリカだって日本の徴兵制に賛成するとは思えない。自守防衛に徹するとなれば、日米安保条約の解消、独自の核武装までいってしまう。それこそ危険な道のりだ。戦後の日本は平和憲法と非核三原則の国是を世界に示し、軍縮、核廃絶の先頭に立ってきたのではないのか」



 私は抗弁した。



「日米同盟の解消なんてまったく想定していない。同盟関係のなかで、日本の自立性を高める。在日基地を縮小する。アメリカが危機に陥った時は助けにいく。対等の同盟でないと、真の平和の保障にならない。いつまでも依存、従属で甘んじていていいはずがない。それを本気で考えてみようということだ。徴兵制は議論の導入部と思ってもらえばいい」



 ◇〈国を守る気概〉持つタカとハトの区別なし



 私はさらにつけ加えた。



「思いつきで言っているのではない。以前から考えてきたことだ。政治家とも随分話してみたが、徴兵制を『議論のマナイタに載せてみよう』といった人は一人もいない。徴兵制は政治家にとってタブーなんだな。口に出せば落選すると思っている。



 しかしね、青年のころの一時期、国の防衛のため兵役の義務に服するというのは、公に奉仕する精神を養う意味でも教育的効果が計り知れない。いまのままでは、平和はあたりまえのことになってしまう」



 教授と元キャスターは納得しない。



「あなたは時流に迎合している。危ない」



 と言う。



 最近の政界の動きのことを言っているらしい。石原慎太郎東京都知事を中心にした新党旗揚げが具体化しそうだし、大阪を制覇した橋下徹市長率いる〈大阪維新の会〉が国政進出の準備をしている。両者連携の流れのようにもみえるが、共通しているのは国家改造的な発想だ。いまのままでは日本はだめになる、と。



 リベラル派にはそれが、右寄り保守主義の台頭と映り、徴兵制論議も同じ流れのなかから出てきた、とみる。この見方を否定するのはむずかしい。なぜなら、徴兵制を唱える人にもいろいろな立場があって、右寄りのタカ派が比較的多いからだ。



 しかし、国民の一人として〈国を守る気概〉を持つことに、右と左、タカとハトの区別はない、と私は確信する。みんなで虚心に考えてみようじゃないか。



<今週のひと言>



 自殺防止対策標語・GKB47、大体意味がわからん、あほか。





(この記事は政治(サンデー毎日)から引用させて頂きました)









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